高度救命救急センターとはどんな施設なのか

高度救命救急センターとは、特殊疾患を患っている重篤な患者を治療する救命救急センターのことを指します。重篤な患者全てを受け入れるのではなく、広範囲熱傷や指肢切断、急性中毒などの対応が難しい患者を治療するのが特徴です。

麻酔を始め手術に詳しい医師と手術に対応できる看護師を配置することが厚生労働省で決められています。全国に47箇所ありますが、47都道府県の全てにあるという訳ではありません。

高度救命救急センターにはいくつかの部署が存在し、救急車で運ばれた患者が最初に入る初療室、救急度の高い患者が入るICU(集中治療室)、重症の可能性が高い患者が入るHCU(高度治療室)、緊急検査室などを備えているのが一般的です。

患者を運ぶ車でよく聞くのは救急車ですが、状況に応じて事故現場にドクターヘリやドクターカーで医師や看護師が治療に向かうこともあります。ドクターヘリを使うことで、命の危険があり一刻を争う患者の治療を少しでも早く始めらるというのがメリットです。ドクターヘリに乗ることを目標にしている看護師も多いでしょう。

高度救命救急センターは、災害によって多くの人が怪我を負った時に治療に当たることも。役所から災害が起こった際の拠点として指定されている病院では、救命救急センターで働く医療スタッフが災害時に対応できるよう日頃から訓練しています。

※~この記事を書くのには(命をつなぐ~救命救急センター~)というサイトを参考にしました~※